マイホームの購入を検討する際に多くの方がフラット35を一度は目にされること思います。ただフラット35はどこで申し込んでも全て同じだと思っていませんか?
一口にフラット35と言っても金利や付帯サービス、各種手数料などは異なります。
今回は2020年9月時点でのオススメなフラット35などと一緒に解説しますので、是非参考にしてみてください。
また個人事業主の方にも人気のフラット35になりますので、自営業やフリーランスの方々にも参考にしてもらえるかと思います。
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そもそもフラット35ってなに?
「フラット35」とは、民間金融機関と日本政府が100%出資の住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利の住宅ローンです。
特徴としてはやはり金利が固定されていますので返済終了までの返済額が確定しています。ですので、返済計画や今後の見通しが立てやすいといった点が最大の魅力です。金利も民間の金融機関が提供している全期間固定型の住宅ローンと比べて金利が低くなっています。
フラット35とフラット35(保証型)の2種類があり、それぞれに「フラット35S」というタイプが存在します。
フラット35S
フラット35Sとは、フラット35を申し込んだ方が、省エネルギー性や耐震性の技術基準を満たしている高性能な住宅を購入する場合に利用でき金利の引き下げを10年間(Aタイプ)もしくは5年間(Bタイプ)受けることが出来ます。2020年9月時点の金利引き下げ幅は0.25%となっています。
各プランの技術基準については【フラット35】Sの対象となる住宅をご覧ください。
【フラット35】と【フラット35(保証型)】
【フラット35】には保証型と買取型があり、一般的にフラット35と言われているのが買取型になります。
なぜなら買取型のほうが圧倒的に取扱い数として多く、保証型を扱っている金融機関は10機関のみなのです。フラット35保証型は、フラット35のなかでも言わば珍しい存在です。
この2つの違いについては以下の通りです。(2020年6月時点)
フラット35 | フラット35(保証型) | |
ローンの貸し手 |
金融機関 ただし、お客さまの住宅ローンは、ご融資後に住宅金融支援機構が買い取ります。 |
金融機関 |
取扱金融機関 | 324機関 | 10機関(新規受付は7機関) |
担 保 | 借入対象となる住宅およびその敷地に住宅金融支援機構を抵当権者とする第1順位の抵当権を設定していただきます。 | 借入対象となる住宅およびその敷地に金融機関を抵当権者とする第1順位の抵当権を設定していただきます。 |
団体信用生命保険 | 新機構団体信用生命保険制度をご利用いただけます。 | 金融機関の提供する団体信用生命保険をご利用いただけます。金融機関により商品は異なります。
(注)新機構団体信用生命保険制度はご利用いただけません。 |
オススメな【フラット35】はここ!
フラット35といっても各社で金利や手数料、その他サービスは様々です。
今回は2020年9月時での実績やデータなどからオススメなものをご紹介します。
ARUHI フラット35
実績や信頼度が抜群に高いのが、10年連続(※2020年3月31日時点)でフラット35の取扱高No.1を誇るARUHIになります。他のフラット35にはない独自サービスとして、借り換えのタイミングを教えてくれるレートウォッチャー、借り換えた場合の借り入れシミュレーター機能を提供。8大疾病保障特約や失業保障特約、ARUHI住宅ローン専用の火災保険(AIU火災保険の20%割引加入)も利用できる。2018年6月からは、万一がんと診断された場合、住宅ローンの返済額が半額になるがん50%保障団信を0.05%の上乗せ金利で提携を開始するなど、サービス面の充実度は目を見張るものがある。
- フラット35最低水準の金利設定。自己資金を用意することでさらに金利が優遇されるスーパーフラットを提供!
- ARUHIなら団信に特約をプラス。8疾病保障特約、失業保障特約に加え、ARUHI住宅ローン専用火災保険も利用可能!
- 全国150店舗以上で相談が出来て、各種サポートが受けられる
- 金利(融資比率9割以下) 15-20年固定 1.25% 21-35年固定 1.32%※いずれも団信加入時の場合、非加入であればそれぞれ-0.2%
- 融資手数料 2.20%(税込) ※Webからの申し込み及び手続き完結で新規借り入れ・借り換え共に事務手数料が1.10%になる優遇サービスあり
住信SBIネット銀行 フラット35
住信SBIネット銀行の最大の特徴は、業界最低水準の住宅ローン金利を実現している点。新しく提供を開始したフラット35に関しても同様で、住宅金融支援機構の指定金利のうち最低金利を毎月採用、常に最もお得な金利でフラット35のサービスを提供している。
また、住信SBIネット銀行では、フラット35を取り扱う金融機関の多くが、金融機関側のリスクが少ないフラット35買取型のみ取り扱う中、住信SBIネット銀行が借り入れを保証するフラット35保証型の取り扱いを開始!フラット35保証型ならフラット35買取型を下回る金利で借り入れ可能!さらに全疾病保障を付帯可能!
- 【自己資金ゼロで利用可能】自己資金は用意できないがフラット35を有利な金利で借り入れしたいという方のために、フラット35ミスターパッケージローンをご用意。物件価格の1割をミスターパッケージローンで借り入れることで、フラット35を低い金利でご利用可能!
- 0.5%上乗せ金利で、全疾病保障が付帯する団信を提供
- 住信SBIネット銀行では、フラット35を取り扱う金融機関の多くが、金融機関側のリスクが少ないフラット35買取型のみ取り扱う中、住信SBIネット銀行が借り入れを保証するフラット35保証型の取り扱いを開始!フラット35保証型ならフラット35買取型を下回る金利で借り入れ可能!さらに全疾病保障を付帯可能!
- 金利(融資比率9割以下/買取型の場合) 15-20年固定 1.25% 21-35年固定 1.32% ※いずれも団信加入時の場合、非加入であればそれぞれ-0.2%
- 融資手数料(新規借入) 1.10%(税込) ※借換時は0.99%税込
楽天銀行 フラット35
楽天銀行のフラット35の最大の魅力は、住宅ローン金利に加え、融資手数料もフラット35最低水準に設定されている点でしょう。
店頭での相談窓口がないことから、抵当権の設定登記のために、楽天銀行住宅ローンが指定する司法書士を利用する必要がある点には注意が必要だが、実際にサービスを利用したユーザーからの評判は総じて高く、特に問題はないだろう。総返済額や繰り上げ返済のし易さで考えるのであれば、楽天銀行のフラット35は最もお得に借り入れできるフラット35提携住宅ローンであることは間違いない。
- 楽天銀行ユーザーは融資手数料を優遇、通常1.43%税込が1.10%税込になる。
- 住宅ローンの借り入れを行い、フラット35の返済口座を楽天銀行に設定すると、楽天ハッピープログラムの会員ステージが1ステージアップ!
- フラット35最低水準の金利設定
- 金利(融資比率9割以下) 15-20年固定 1.25% 21-35年固定 1.32%※いずれも団信加入時の場合、非加入であればそれぞれ-0.2%
- 融資手数料(新規借入) 1.10%~1.43%(税込)
まとめ
2020年9月のフラット35の金利は、前月と比べるとわずかながら上昇しました。ただ上昇したといってもわずかでフラット35を検討している方にとってはまだ許容範囲と言えます。ただ、皆様もご存知の通り新型コロナウイルスの影響は日本全国に拡大しており収束が見えていない状況です。アメリカや欧州の諸外国同様、日本も経済活動は徐々に再開してきてはいますが、長期金利がこれ以上下がらないとするならば今後もフラット35をはじめ他の住宅ローンの金利は上昇していくと考えて良いかもしれまん。
ですので、最近では将来の金利上昇を見込み現状金利の低い変動型ではなく、全期間金利固定型のフラット35をあえて選択する方や、借換えをされる方も増加傾向にあります。ただ、2020年において日本の景気後退は免れないでしょう。このような状況下であれば先まで見通せるフラット35のような全期間固定型の住宅ローンは選択肢としては有力でしょう。メガバンクやネット銀行が展開している長期固定型金利のものと比較しても金利などの面も含め大きな魅力があります。
住まいを選ぶように金融機関も自分の環境にあったものを選び、無理のない返済計画をたてましょう!