住宅ローンの頭金でお悩みの方必見!相場や金額ごとのシミュレーションを紹介!

以前、住宅ローンの諸費用マイホーム購入時の平均についてお話をさせて頂きましたが今回は特にご相談の多い頭金について解説します。

これからマイホームを検討している人の中にも、

「マイホームの購入って、頭金いくら用意しておけばいいんですか?」

「手元にあるお金(貯金)がなくなるのは不安なんですけど?」

「頭金なしでも買えますか?」

などなど皆さん気にされているんじゃないでしょうか?

そこで今回は頭金にフォーカスして解説していきます!

支払う頭金の額でどれほどの違いが出てくるかも簡単に紹介していますので是非参考にしてみてください。

この記事は約5分で読めます。

頭金とは

そもそも頭金とは、住宅ローンを使いマイホームなどを購入する際に物件価格の一部を先に支払うお金のことを指します。
物件購入時には不動産会社への仲介手数料やローン事務手数料など別途費用はかかりますが、それはあくまで【諸費用】になりますので頭金には含まれません。

この頭金にボーダーラインはなく頭金を支払えない場合であれば頭金なしで住宅ローンの審査を受けることになります。もちろん物件価格に対して出せる頭金が多いほど審査では有利に働きます。

諸費用を含み住宅ローンの審査を受けることは可能ですが、仮に審査を通過し融資を受けた場合には月々の返済額は大きくなりますので注意しましょう。また諸費用分のローンを組めない金融機関もありますので事前に確認しておきましょう。

どのくらい必要なの?

では購入した人がどれくらい頭金を支払ったのか、2018年度の「フラット35利用調査」から見ていきましょう。

頭金平均額(万円) 住宅購入費用に対する頭金の割合
注文住宅 636.5 18.7%
土地付き注文住宅 447.0 10.9%
建売住宅 293.2 8.5%
中古戸建 203.0 8.2%
新築マンション 714.1 16.1%
中古マンション 310.5 10.4%
平均 434.05 12.13%

注文住宅と新築マンションが頭ひとつ飛び出していますが、均して見てみると物件購入額の10%前後を頭金としているのがわかります。
ですので、諸費用を含め3,500万円とすると10%だと350万円と言うことになります。

とある会社が行ったアンケートではこれまで住宅ローンを組んだ人のおよそ50%が頭金を500万円以下にしているそうです。なのでこれからマイホームに向けた貯金をと頑張っている人はひとつの目安として考えてみてください。

頭金なしのメリット・デメリット

頭金を払うためにとせっせと貯めている間に年齢を重ねているうちに購入のチャンスを逃してしまうなんてこともあるかもしれません。なんてこともあるかもしれませんが、逆にメリットもあったりするのでデメリットと合わせて解説します。

  • 手元に現金を残して置ける

急にお金が必要になった時や、自身が働けなくなってしまった際のことを考えるとある程度の蓄えはあった方が安心ですよね。

  • 今すぐに住宅の購入を申し込める

不動産は水物と言われ、目当ての物件のために貯金をしていても物件は待っていてくれません。それにまたいつ希望の物件が現れるかは誰にもわかりません。

なので、頭金を考えずに物件を選ぶ方が後悔することは少ないですね。

  • 家賃より住宅ローン返済額が少ない

これは今のお住まいの家賃が住宅ローンの月々の返済額より高い場合、貯めている間に住宅ローンの返済よりも多くの家賃を支払うことになります。
それであれば借り物よりも自分の持家にお金を払う方が良いですよね。

ただ、注意してもらいたいのが住むにあたってかかるお金は住宅ローンだけでは無いという点です。税金やマンションであれば管理費や修繕積立金もかかってきますので、そこまで加味して比べてみましょう。

  • 住宅ローン審査が厳しくなる

これは金融機関により異なりますが、頭金を用意できる人=計画をたて貯金の出来る人、返済がきちんとできる人と見られることがあります。

頭金もないに家を買うのも珍しいことではないですが、そのことにより選べる金融機関が少なくなることはあります。
また、金融機関は購入する物件に抵当権を設定して融資しますが、その融資評価額が物件額に届かない場合も審査は厳しく狭まります。

  • 金利などの優遇措置が受けられないことも

頭金のあるなしで金利が変動する場合があります。ただ、低金利が続いている今では大きく差はありません(0.1~0.2%程度)が、3,000万円を35年間で組んだ場合、0.1%違うと総額596,258円多くの支払いが出てきます。0.2%だと1,198,526円にもなります。

ただ、繰上返済を行えば帳尻を合わせることは可能ですので、目の前の数字だけで判断はしないでください。

  • 赤字売却のリスクがある

将来、何らかの理由でマイホームを手放すことになった際に、ローン残高よりも高い金額で売れずに借金だけが残ってしまう可能性があります。さらに資金に余裕がないなど焦ってしまうと足元を見られて納得のいく条件での売却が困難になる恐れもあります。

頭金ローンシュミレーション

物件価格3,000万円 金利1% 借入期間35年とした場合の頭金別のシミュレーションはこのようになります。

頭 金 月々の返済額 返済総額 返済総額+頭金
0円 84,685円 35,567,998円 35,567,998円
100万円 81,862円 34,382,398円 35,382,398円
300万円 76,217円 32,011,198円 35,011,198円
500万円 70,571円 29,639,998円 34,639,998円
1,000万円 56,457円 23,711,998円 33,711,998円

表を見てもらえば一目瞭然ですが、頭金を多く用意すればするほど総支払額は低くなることがわかりますね。月々の返済金額にも影響してくるので収入とのバランスから無理のない返済金額を判断しましょう。

500万円の頭金を支払った場合、頭金なしと比べて総額が928,000円少なくなります。これくらいならと言える金額ではないんじゃないでしょうか?

まとめ

ただ、マイホームのための資金と言っても漠然としていては張り合いがでません。頭金の相場は10~20%となっていますので、まずはそこを目標の金額に設定してゴールを決めた方がよりビジョンが明確になってくるものです。

また頭金なしで購入することも決してデメリットだけではありませんので、将来を見据えた計画を立てていきましょう。悩んでもわからなければ一度相談だけでもしてみましょう。


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