過去に税金の滞納やクレジットカードの返済の延滞などでブラックだからと住宅ローンの審査が通るか不安になっていませんか?基本的にブラックの方は住宅ローンを組むことが出来ないと言うのが一般的な認識だと思います。弊社にも多く相談を寄せられますが、過去に事故歴があってブラックであっても住宅ローンを組んでマイホームを持つことは可能です。
今回はブラックだったとしても住宅ローンを組む方法やポイントについて解説します。
ブラックだからどうせ……なんて諦めている方、まだ諦めるのは早いかもしれませんよ!?
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まず自分の状況を知ろう
ブラックとは過去に借金の踏倒しや、返済に遅れや滞納があり個人の信用情報に事故歴が載っている人のことを指し、信用情報は個人信用情報機関に保管されており、日本国内には以下の3つの個人信用情報機関があります。(2020年9月時)
信用情報機関名 | CIC 割賦販売法・貸金業法指定信用機関 |
JICC 日本信用情報機構 |
KSC 全国銀行個人信用情報センター |
開示方法 | ネット、窓口、郵送 | ネット、窓口、郵送 | 郵送のみ |
開示できる信用情報 | クレジットカード会社 | 消費者金融 | 銀行や信用金庫 |
クレジットカードに関する信用情報を開示したい人はCICへ、消費者金融に関する信用情報を開示したい人はJICCへ、銀行や信用金庫に関する信用情報を開示したい人はKSCへ開示請求を行い自分で調べてみましょう。
自分は大丈夫なんて思っている人の中でも過去に、こんなことがあったかもなんて人は念のために調べてみると良いかもしれませんね。
- クレジットカードの支払いを忘れて遅れた
- キャッシングの返済期限を守れず遅れた
- 自己破産または任意整理の経験がある
- 携帯電話の料金を踏倒した
ですが!ブラックになったことがあるからと言っても住宅ローンの審査が必ずしも通らないといったわけではありません。まずは確認してしっかり現状を把握しましょう。
ブラックでも通る!?住宅ローンのポイント
キズが消えるのを待つ
個人信用情報に事故歴がありキズがついてしまっているのであれば、そのキズが消えるのを待つのが最も簡単でシンプルな方法でしょう。5~7年間待てば完全に消えています。その間にしっかり頭金を貯めたり、物件などを選定しておくと良いですね。
返済比率を下げる
これが一番の近道かもしれません。簡単に言うと頭金を多めに用意しておけば良いんです。同じ3,000万円の物件をフルローンで買うのと、頭金1,000万円あるのとでは断然頭金がある方が審査が通る可能性は高くなります。
さらに、頭金を用意出来るということはお金のコントロールがきちんとできるとも見られますので、金融機関に対してのイメージも全然違ってくるのです。
フラット35を利用する
フラット35の過去の実績や口コミを見てみると、これまでに任意整理の経験がある人でも審査が通ったというものがあります。
現在の年収や勤務先、勤続年数、現状の借入状況など総合的な審査基準を満たせばブラックであったとしてもフラット35で住宅ローンを組めることは十分に可能性があります。
- 他の借入がある場合は少しでも返済しておく、完済だと尚良し
- 物件の評価が出やすい新築や築年数の浅い物件を選ぶ(担保評価のため)
- 金利の高い金融機関で申し込んでみる
などが挙げられます。
フラット35とは?
「フラット35」とは、民間金融機関と日本政府が100%出資の住宅金融支援機構が協力して長期固定型金利住宅ローンになります。
返済比率も民間金融機関に比べ30%~35%以下(一般的な金融機関は20%~25%以下)と範囲も広く、一般的な住宅ローンでは利用が難しい、アルバイト・パート社員、個人事業主、会社役員にも積極的に貸し出しを行っているのが特徴になります。
参照サイト:長期固定金利住宅ローン【フラット35】/住宅支援機構
購入時の年齢も大事なポイント
これはブラック以前の話になってきますが、申込者の年齢も重要な審査基準になります。申込可能年齢を見るとほとんどの金融機関では20歳~70歳までの人を対象としています。ただ、20歳の人では年収や勤続年数が基準に満たないことや、逆に70歳の方だと借入年数が短くなったりします。
通りやすいとされている年齢の目安としては、30歳~35歳前後の方になります。これは、勤続年数や管理職(責任のある役職)に就いているといった点、まだこれからも元気に働けるであろう年数などが加味されるからです。
申込者によって家庭状況などを含め背景は様々ですが、金融機関目線で見ると『35年のローンを、80歳までに完済可能か』というのが一般的とされています。
最後に
ブラックの人は、基本的には住宅ローンを組むのはもちろん簡単ではないですが、
- 頭金の用意して融資額を抑え、年収における返済比率を35%以下にする
- 返済中のローンを可能な限り減らしておく(完済しておく)。
- ブラックの程度を軽くして(数年待って)から申し込みをする
など解説したポイントを押さえることで、審査に通る可能性をグッと高めることができます。
また、共働きをされている家庭であれば夫婦の年収を合算した世帯年収で審査してくれる金融機関もあります。ちなみに収入を合算するのは、夫婦だけでなく親子でも大丈夫です。
ブラックだからどうせ自分は……なんて決して投げやりにならずに、最後まで諦めないで自分の城、マイホームの夢叶えましょう!